ロシアの人形

 ロシアの民具にマトリョーシカ人形が有る、入れ子の人形で有る。母の体内に娘が、娘の体内に孫娘が入って居る人形の事で有る。初めてマトリョーシカが世の中に出た1900年のパリ万博。そのとにき発表されたマトリョーシカをニワトリやかまを持ったデザインはもちろん、絵の具の色み、焼付けによる輪郭、蝋を溶かしたようなマットなニス、当時のマトリョーナちゃんを忠実に再現させたマトリョーシカが売られて居る。
 入れ子の為に省スペースで有る。お土産には持って来いでも有る。海外旅行をして珍しいお土産を探し求めるのも楽しみの一つで有る。一生の宝物にも成る。家系の絆を子に教える優れ物の民具でも有る。
 入れ子は狭い日本の台所事情で多くの容器に取り入れられて居る。重ねて一つにして押入れに仕舞える優れものでも有る。容器にテーパーを付けて重ねられると収納に便利で有る。学校の給食の食器の収納の見事さには感服した。植木鉢の独特の形も同様で有る。使わ無い時に重ねて収納出来るので有る。紙コップの等の容器や駐車禁止の表示器のコーン等も同様で有る。重ねられ無いと大変な暈と成ってしまう。使用後は重ね無いので大変なゴミの量と成る。
 人は自分の器の大きさを知らず。御飯を戴くお茶碗の大きさが皆同じでなければ気の済ま無い人も居る身体の大きなも皆違うのにで有る。男と女でも必要な栄養量が自ら違いが有る。義務教育の間は成績が上がら無いのは努力が単に足り無い丈と思い込んで居る人も多い。自分の器の事は考え無いので有る。人生の最初の試練が大学入試験と成る。大学入学試験に合格したら精魂が尽き果て学問に勤しめず遊び呆けてしまう大学生も多い。大学に進学出来無い人は一生大卒者に引け目を感じる事と成る。兄弟でも親から才能を平等には受け継が無いもので有る。親の七光りで才能が無くとも選挙に当選する政治家も多い。親から一光も受け継が無かった者には厳しい現実が待って居る。
 西洋の住居は石造りも多く、家具も三世代使える頑丈な物を購入する風習が有る。高い家具も三世代も使えれば安い物と成る。修理や塗装の遣り替えも最初からの前提と成って居て頑丈な作りと成って居る。嫁いで来た嫁御に代々引き継がれる家宝の宝飾品も有る。日本では狭い住宅事情のせいか舅や姑を気嫌う風潮も有る。親を疎む者は嫁に疎まれる。
 婚礼は人生の二番目の関門でも有る。皆がして居る様にも見えるが中には出来無い人も居る。色んな事情が有っての事で有る。嫁を出す親、嫁を貰う親、其々に思惑も有る。三国一の花嫁が来て呉れれば親子三代安泰でも有る。西洋でも花嫁衣裳は白色が多いのは家風の色に染まって貰いたい想いが有る為で有ろう。葬式の時には黒い服を着るのも西洋も同じで有る。基本的な事は宗教が変わっても変わら無い様で有る。
 親子三代一つ屋で暮らすのは理想では有るが日本の狭い住宅事情では無理な処も有る。母が居て、父が居て、祖母が居て、祖父が居て、兄弟が居て、犬が居て、猫が居て、御金を出して買え無い世界が有る。しかし、死ぬる時は皆一人、幸せな家庭を妬む必要も無い。
 親が死んで3兄弟、親戚縁者で遺産相続で揉めるのは世の常でも有る。親から何も貰え無かった貧乏人には無縁の話でもい有る為に珍奇でも有る。小説や演劇、映画、ドラマの題材にも成る。殺人事件が絡むサスペンスも多い。遺産が莫大で有れば尚更でも有る。外国のドラマでは未だ死んで居無いのに、既に思惑が暗躍する世界でも有る。死んだ後の一族の分裂、内戦も歴史の上だは数知れ無い。一族の安泰を願っての遺言状が重要な存在と成る。珍奇な遺言状の為に遺族が振り回されるドラマも有る。
 家猫はヒトにととって特別な存在で有る。古い人形に法外な骨董的価値が付く場合も有るが、眺めて楽しんで居ても始まら無い。野生動物の殆んどが人を見て逃げ出してしまう。何万年も虐められて来た記憶が遺伝子に書き込まれてしまって居る為でも有る。国宝級の人形にも勝る処えも有る。生命の輝きで有る物言わぬ人形に一人で語りかけ、自分の空想の世界で戯れる愚かが有る。鼠を捕らえて喰らう、内部に野生を秘めた家猫が悠然と座敷の上を闊歩して居る。猫は猫をかぶるってペットと思い込んで居る人も多いが。愛玩動物では有るが家畜で有り乍、鶏も襲う。座敷の隅に鼠の頭と尻尾が食べ残されて居るのを見つけて驚愕した人も多い。猫は野生動物なので有る。其の家猫が始めての客の膝の上の載って寝たりもする人に着かず、離れずで自分丈の生活を楽しんで居る、雪夜の晩には人の蒲団の中まで潜り込む。
 呼んでも来無いのに、呼ば無いのに遣って来る、有名な戯曲カルメンの一節でも有る。昼寝をして居ると猫が遣って来て片脚を腹に載せて、載って良いか聞くので有る。勝手には載ら無いところが重要で有る勝手に載ると叱られる事を知って居るので有る。
 内弁慶と言う言葉も有る、日本人は一民族主義で世界に特異な民族としての自負も有る。自分の家の中丈妻や子供に偉そうにしたいもので有った。事実昔は家長の権限も甚大で有った。今や妻や子供の顔色を見ての生活で有る。井の中の蛙、猿山の大将と言う言葉も有る。世界に目を開く必要も有る。台湾や韓国等今だに差別的な感情を抱く人も居る。台湾の家電企業の中には日本に追随し、一部凌ぐ技術力の企業まで有る。中国や韓国は隣国で有る、古代から文化の継承国でも有る。漢字や仏教の伝来等日本文化への貢献は甚大で有るのに、隣国の外国語を勉強しようとする人は英語と比べたら余りに少ない。同民族、人種なら発音も近い。恩を忘れてしまって居る様でも有る。戦後60年敗戦国の勝国への負い目も有った。もっと隣国を大事にすべきでも有る。地の果てのスペイン語が日本語に似て居るので、日本人にも可能性は有るが。戦後の復興時は米国は世界の模範生でも有った。しかし、今や世界の紛争や戦争に係わった事例は数多でも有る。
 母から嫁へ、娘、孫に引き継がれる家系の色、料理の秘伝の味も有る。昔は富国強兵で生めよ増やせよで有った。聖書の教えでも有る。しかし、最近は子供の養育、教育費に御金が掛かり過ぎ、子供を産みたがら無い人も多い。政府迄が真面目に少子化対策に躍起に成り出した。人工の多い中国等では反対に抑制策が進んで居る。後進国では避妊の推進を言い出す政治家も居る。政治家が子供に必至に成るのは未来の選挙権取得者を獲得したい為でも在る、老人は見捨てられる運命で在る。









          2007−12−03−278−02−01−OSAKA



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